VRって酔うんじゃないの?と思っている方やVRをしているとすぐ酔ってしまうとお悩みの方に朗報です!
実際に100本以上のVRゲームをプレイしてみて分かったのは、初心者でも安心して楽しめる作品は限られているということ。特にVR酔いしやすいゲームを最初に選んでしまうと、VRそのものに苦手意識を持ってしまう危険性もあります。
そこで今回は、VR酔い対策の基本 と、酔いにくいおすすめゲーム3選 をご紹介します(一部、看護師の方に伺ったアドバイスも含まれています)。この記事を読めば、VR酔いに悩まされることなく、VRの魅力を存分に体験できるはずです!
VR酔いが起こる3つの原因
VR酔いというのは、分かりやすく言うと乗り物酔いに似た症状のことを言います。車や電車に乗っている時に、気分が悪くなり吐き気や頭痛に襲われるあの苦しいのと同じような症状がVRをプレイしている時に出てきます。
酔いが起こるのは、大きくわけて3つの情報に矛盾が生じること が原因だと言われています:
- 目から入ってくる情報 - 風景や物の動きなど視覚情報
- 内耳からの情報 - 三半規管や耳石器で感じる体の回転や傾き
- 全身からの情報 - 重力、風、振動などの体感
例えばジェットコースターのVRゲームをプレイしているとしたら、映像では風景が凄い速さで流れて、左右へ揺られているのに、現実の自分の体は揺れていなくて、重力や傾きや風も感じない…といった具合に情報にズレが生じてしまいます。
すると、脳が情報を処理しきれなくなり、VR酔いになるというわけです。
今すぐできるVR酔い対策
効果的なVR酔い対策を5つご紹介します:
1. VR環境の改善
まずはそもそもの原因であるVR周りから改善してみましょう。
瞳孔間距離(IPD)の調整 はかなり重要です。レンズを動かして映像がはっきり見える位置に調整しましょう。これがズレていると映像がボヤケて見えてしまい、VR酔いに繋がります。
また、ヘッドストラップの変更 も有効です。公式のエリートストラップか、BOBOVRなどのサードパーティ製品に変えることで、安定感が増し酔いにくくなります。
2. 前兆に気付く
酔いには前兆があります。めまい、不快感、頭痛、生あくび などです。これらの症状が現れたら、一度プレイを中断して休憩や水分補給を行いましょう。
私も睡眠不足のままVRをプレイし続けていると、不快感が出て冷や汗をかいてくることがあります。完全に酔いのモードになってしまうと改善するまで30分とか1時間ぐらいは横になっていないといけないですからね。やばいと思ったらすぐに辞めるようにしましょう。
3. 酔い止め薬の活用
飴タイプの酔い止め(浅田飴のトラベロップなど) が効果的です。酔ってからの内服でも効果があるものもあります。ただし、薬の飲み合わせや一日の限界量があるので、用法・用量をよく守って正しくお使いください。
4. ツボ押し
今すぐにでもできる方法として、手首の内側の内関(ないかん)と呼ばれるツボ を押すことです。手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるしわの真ん中から指3本分ひじ側へ進んだところにあります。
5. 慣れる
究極な話、慣れるというのが一番の対策かも知れません。いきなり長時間プレイして慣れるのは難しいので、1日10分だけとか、徐々に慣れていくと良いでしょう。
酔いにくいVRゲーム選びのポイント
さて、VR酔い対策も大切ですが、そもそも酔いにくいゲームを選ぶ ことが最も重要です!
酔いにくいゲームには以下のような特徴があります:
- 移動が少ない、または瞬間移動方式
- 視点が固定されている
- 激しいアクションがない
- 自分のペースで遊べる
- 座ったままプレイできる
これらの条件を満たす、私が実際にプレイして「これなら初心者でも大丈夫!」と確信した3つのゲームをご紹介します。
おすすめゲーム①:Demeo(デメオ)
Demeoでは卓上に広がるダンジョンでフィギュアを操作し、仲間と戦略を練りながら冒険する
『Demeo』はテーブルトップ型の協力RPG で、基本的に仮想の卓上を見下ろす視点 でプレイします。プレイヤー自身がVR内で歩き回る必要はなく、テーブル上のコマ(フィギュア)を手でつまんで動かす形式です。
私もかなりハマって一時期ずっとやっていました!一人でも十分楽しめますが、最大4人でワイワイ相談しながらプレイすると格別です。
Demeoがおすすめな理由
- 移動なし - 自分がゲーム内を移動することはありません
- ターン制バトル - 急な動きがなく、じっくり考えられる
- 日本語完全対応 - UIや字幕などフルに日本語化
- 長く楽しめる - 続編シリーズもあり、無料アップデートも豊富
アニメーションやエフェクト付きのすごろくをやっているみたいで、VRでしか体験できない感じがたまりません。ルールが難しそうなイメージもありますが、私も最初はそう思っていたものの、実際やってみるとルールも特に見なくても始められ、さらに奥深さもあり初心者でも気軽に始めても大丈夫です。
おすすめゲーム②:リアルVRフィッシング
Real VR Fishingで再現された風景。実写と見紛うグラフィックで、穏やかな環境音に癒やされる
『リアルVRフィッシング』は、美麗な自然風景の中で本格的な釣りが楽しめる VRシミュレーションゲームです。韓国・日本・米国を舞台に40ヶ所以上のロケーションが用意されています。
グラフィックはフォトリアルで、水面の反射や山間の霧、夜にはホタルが飛ぶ演出まで凝っており、その場にいるかのような癒しの景色 を堪能できます。
リアルVRフィッシングがおすすめな理由
- 座ったままプレイ可能 - 基本は静止した場所から釣り糸を垂れるだけ
- マイペースで楽しめる - 釣れなくても景色を眺めているだけで癒される
- 日本の釣り場も収録 - 伊豆や北海道など馴染みの場所も
- YouTube再生機能付き - 好きな動画を見ながら釣りができる
私の友人で「VR酔いしやすくて困っている」という人にこのゲームを勧めたところ、「2時間ぶっ通しで遊んでも全然酔わなかった!」と感激していました。VRなら散らかった釣具を片付けなくていいのが最高ですね~。
おすすめゲーム③:Puzzling Places
Puzzling Placesで日本の古い商店を題材にした3Dジグソーパズルを組み立てている様子
『Puzzling Places』は、世界各地の名所や美しい建築物を精巧に3Dスキャンしたミニチュア模型 を、VR空間でジグソーパズルのように組み立てていくゲームです。
パズルと聞いて『地味そう…』と思う方もいるかもしれませんが、VRの『Puzzling Places』は別格です!
Puzzling Placesがおすすめな理由
- 移動ゼロ - 座った状態でその場から動かずに遊べる
- 超シンプル - ピースを掴んで繋げるだけ
- ピース数選択可能 - 25ピースから最大400ピースまで
- 瞑想のような没入感 - BGMや効果音も心地よい
完成した模型は目の前に等身大で出現し、細部までじっくり鑑賞可能。私も夜寝る前によくプレイしていますが、デジタルならではの快感 があって、ピースがカチッとはまる音がたまらないんですよね~。
まとめ:VR酔いを克服して楽しいVRライフを!
今回はVR酔い対策と、酔いにくいおすすめゲーム3選をご紹介しました。
VR酔いは確かに厄介な問題ですが、適切な対策 とゲーム選び で十分に克服できます。特に今回紹介した3つのゲームは、どれもVR初心者に自信を持っておすすめできる作品ばかりです。
- Demeo - じっくり戦略を楽しみたい方に
- リアルVRフィッシング - リラックスしたい方に
- Puzzling Places - 没頭できる体験を求める方に
VR酔いでVRを諦めていた人にはぜひ今回の内容を参考に実践してもらいたいです。まずは短時間から始めて、徐々にVRの世界に慣れていきましょう。
みなさんの素敵なVRライフを応援しています!一緒にVRの世界を楽しみましょう!